S寺様 床下換気  2012.5 




話は2010年6月頃に遡りますが、2009年8月に完成したS寺門徒会館の床下に水が溜まって
 
いるとの連絡を受け駆けつけると、多い所で5~10mmの水たまりがあり床下断熱材、タルキ等
 
の裏にも結露が見られた。
 
その当時基礎パッキンであった為換気量不足で結露したのかもと考え、基礎立ち上がり部に4
 
~5ヵ所給気口を設け、強制換気を考えていました。
 
 丁度その頃日経ホームビルダーという雑誌に全く同じ現象が起きた記事が出ていて
 
それによると環境の状況もよく似た山を背に抱えた大きな住宅で、その面の床下の結露が強く 
 
水溜りができたとのこと。 この本によると高温多湿の空気が床下に入り地熱で冷たくなった
 
コンクリート面等で飽和結露して水溜りが出来た、換気量が多ければ多い程結露水が溜まると言う 
 
ことで、一部の床に面する換気口を塞いだ結果ある程度止ったとのことでした。
 
 又コンクリートに含まれる水分が基礎完成から何年かは十分に抜けきらず結露を助長する
 
とも出ていました。
 
というわけでしばらく様子を見ようとしましたが、2011年の梅雨、夏にも結露が起こり
 
空気を循環させるだけでも結露は起きにくいのではないかとの期待を込めて
 
2012年5月強制換気の工事を実行することになりました。
 
三菱の床下換気扇4台を設置し、24時間稼働させています。
 
消費電力は6.4w/台なので月400円とそう大きな金額ではありません。
 
今年の梅雨が楽しみ?です。  この現象はベタ基礎工法が出始めたころから起きているらし
 
く、気ずかない人も多々おられるのではないかと思われます。
 
新築時の梅雨時は、一度点検されてはと思う次第です。
 
尚、この件に関して 北陸住まい研究所 奥田設計室様(勝山市荒戸町伊波)
 
に 何かとお世話になりました。
 
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  建物北面  山側に面している  この面に換気扇を4台設置 排気する
 
 
 
三菱製換気扇   基礎をはつって取り付けた
 
 
  給気口は3ヶ所 南面に設ける  φ100mm
 
 
 スウィッチ、コントローラー  タイマーと湿度で調整できる
 
 今回は24時間連続運転とした。